アライグマ
◆アライグマは、哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属に分類される哺乳類です。
アライグマ属の模式種です。
環境省指定特定外来生物、及び日本生態学会指定日本の、侵略的外来種ワースト100の指定種です。

体長約55cm、体重約5〜8kg、灰褐色の体毛をもち、目のまわりから頬にかけて黒い斑紋があります。
 
いふさふさとした尾には黒い横縞があります。
クマなどと同じく、かかとをつける蹠行性(しょこうせい)の歩き方をします。

水辺近くの森林に生息します。
夜行性で、昼間は他の動物が地中に掘った巣穴、木の洞、時には農家の納屋や物置等で休みます。
寒い地方に棲むアライグマは冬に冬ごもりを行いますが、真の冬眠をするわけではありません。
前足を器用に使うことができ、木登りや泳ぎが得意です。

雑食性で、両生類、爬虫類、鳥類の卵、昆虫類、甲殻類、果実、さらに畑にあるトウモロコシ等の農作物も食べます。

視覚があまりよくないため、前足を水中に突っ込んで獲物を探る姿が、
手を洗っているように見えることから、その名がつきました。

「食べ物を洗ってから食べると言う習性から、アライグマと言う和名が付けられた」という説が一般化しており、実際に飼育下ではそのような行動が見られます。

過去の研究では野生のアライグマは、食べ物を水で洗ってから食べるような行動は、一切しないと言われていましたが、最近の研究で野生下でも、毒を持つ生物を食べる場合、土にこすり付けるなどして、毒を洗い落とす行動が確認されています。

春には4〜6頭の子供を生みます。
野生下では滅多に人を襲うことはありませんが、飼育下ではまだわからないことが多いです。
また、アライグマは狂犬病に感染している可能性があり、注意を要する動物です。

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