スカンク
◆スカンクとはネコ目スカンク科に属する哺乳類の総称です。
肛門の両脇にある「肛門傍洞腺(肛門嚢)」から、強烈な悪臭のする分泌液を噴出し、外敵を撃退することで知られています。

カナダ南部からアメリカ合衆国にかけての北アメリカ、および、中央アメリカ、南アメリカに生息しています。
スカンク科には3属13種が属します。
どの種も白黒まだらの体色をし、模様は種によってそれぞれ異なります。
よく目立つ模様は外敵に対する警戒色となっています。

体長は40〜68cm、体重は0.5〜3kgです。
ふさふさとした長い尾をもち、雑食性であり、ネズミなどの小型哺乳類、鳥の卵、昆虫、果実などを食べます。
地中に巣穴をつくります。
冬などは巣穴にこもることが多いが、真の冬眠をするわけではありません。

スカンクは狂犬病の媒介者として知られています。
テキサス州やカリフォルニア州などのアメリカ中西部では、人間が狂犬病にかかる感染源のトップに挙げられます。
狂犬病に感染したスカンクは、あらゆる動物に攻撃を仕掛けるため、これによって感染した家畜を介して、人間にも感染すると考えられます。

スカンクの悪臭は肛門傍洞腺(肛門嚢)から放出される分泌液によるものです。
食肉類の多くは肛門傍洞腺(肛門嚢)を有しますが、そこから放出される分泌液を、相手に吹きかける能力やその臭いの強烈さに関しては、スカンク科の動物は特に際立っています。

分泌液の主成分はブチルメルカプタンです。
においは独特であり、硫化水素臭やにんにく臭など、文献によって異なります。
スカンク臭という表現が用いられることも多いです。

スカンクは分泌液を放出する前に、前足で地面を叩いたり尻尾を立てて肛門部を相手に見せたりするなど、特徴的な警告動作を行ないます。

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