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◆ムササビは哺乳類の一種です。
ムササビ属に属する哺乳類の総称でもあります。
ネズミ目リス科モモンガ亜科に属します。
野臥間、野衾(のぶすま)という異名があります。
長い前足と後足との間に飛膜と呼ばれる膜があり、飛膜を広げることでグライダーのように滑空し、樹から樹へと飛び移ることができます。 |
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160m程度の滑空が可能です。
長いふさふさとした尾は滑空時には舵の役割を果たします。
頭胴長27〜49cm、尾長28〜41cm、体重700〜1500gと、同じくモモンガ亜科に属するモモンガに比べて、大柄です(ホンドモモンガは、頭胴長14〜20cm、尾長10〜14cm、体重150〜220gです)。
ムササビは日本の固有種であり、本州、四国、九州に生息し、日本国外には生息していません。
夜行性で、主に樹上で生活し、種子、果実などを食べます。
地上で採食はしません。
大木の樹洞、人家の屋根裏などに巣を作ります。
メスは1ヘクタール程度の同性間のなわばりをもちます。
オスは2ヘクタール程度の行動圏をもちますが、特になわばりをもたず、同性同士の行動圏は互いに重なりあっています。
漢字表記の「鼯鼠」がムササビと同時にモモンガにも用いられるなど、両者は古くから混同されてきました。
両者の相違点としては上述の個体の大きさが挙げられますが、それ以外の相違点としては飛膜の付き方が挙げられます。
モモンガの飛膜は前肢と後肢の間だけにありますが、ムササビの飛膜は前肢と首、後肢と尾の間にもあります。 |
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