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◆モモンガは、モモンガ属をはじめとする、モモンガ亜科のうちの数属に属する小型哺乳類の総称です。
滑空によって飛翔する性質を持つリスの仲間です。
また、狭義には特に、ニホンモモンガを指します。
前脚から後脚にかけて張られた飛膜を広げて滑空します。 |
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ニホンモモンガは、体長は14〜20cm、尾長は10〜14cmで、体重は150〜220gで、
体重1500gまでに大きくなるムササビよりはるかに小さいです。
より大型のムササビ類とともにモモンガ亜科を構成します。
夜行性で日中は樹洞等にひそみます。
モモンガは、平安時代にはムササビと区別されておらず、「モミ」または「ムササビ」と呼ばれていました。
このうちの「モミ」が転じて「モモ」となり、そこに鳴き声の「グァ」が加わって、江戸時代に「モモングァ(漢字の当て字は『摸摸具和』)」という語形が生まれ、「モモングァー」「モモンガー」を経て、最終的に「モモンガ」になったと推測されています。
ちなみに、「モミ」から変化した「モモ」や「モマ」は今も各地に方言語形として残っていますが、モモンガの意味で使用する地域は少なく、多くはムササビや化け物の意味で使用されています。
漢字による表記では前述の「摸摸具和」以外に「鼯鼠」が用いられることがありますが、後者はムササビについても用いられます。
本州では妖怪扱いされていた時代もあり、子供を脅かすときや、誰かの悪口を言ったりするときに、「ももんがあ」ということがあります。
北海道のアイヌ民族からはエゾモモンガが、子守する神として知られていたといいます。 |
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