トキ
◆トキ(朱鷺)とは、コウノトリ目トキ科の鳥です。
19世紀までは、東アジアに広く分布しており珍しくない鳥でしたが、20世紀前半には激減しました。
2010年12月上旬の時点で、中国・日本・韓国を合わせた個体数は1,814羽です。

学名はNipponia nippon(ニッポニア・ニッポン)であり、しばしば「日本を象徴する鳥」などと呼ばれますが、日本の国鳥は
キジです。
新潟県の「県の鳥」、佐渡市と輪島市の「市の鳥」です。

体長は約76cm、翼開長は約130cmです。
朱色の皮膚が露出している顔、トキ亜科特有の下方に湾曲したくちばし(黒色。ただし先端は赤い)、
後頭部にあるやや長めの冠羽が特徴です。

全身は白っぽいですが、春から夏にかけての繁殖期には首すじから黒い分泌物が出て、
これを体に塗り付けるため頭から背のあたりが灰黒色になります。
水浴びなどの後にその擦り付けを行うため、水浴び直後は特に濃く、ほとんど黒に近いです。

翼の下面は朱色がかった濃いピンク色をしており、日本ではこれを「とき色」(朱鷺色)といいます。
脚も頭と同様に朱色で、虹彩は橙色です。
幼鳥は全身灰色で、頭部が黄色です。

サギ類が飛翔時に首を折り曲げるのに対し、トキは首を伸ばしたまま飛びます。
また、クロトキなどとは異なり、飛翔時に脚の先が尾羽から出ません。

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