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◆クジャク(孔雀)はキジ科の鳥類で、中国から東南アジア、南アジアに分布するクジャク属2種と、アフリカに分布するコンゴクジャク属1種から成ります。
通常クジャクといえば前者を指します。
雄は大きく鮮やかな飾り羽を持ち、それを扇状に開いて雌を誘う姿が有名です。 |
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最も有名なのは羽が青藍色のインドクジャクで、翠系の光沢を持つ美しい羽色のマクジャクは、中国からベトナム、マレー半島にかけて分布します。
コンゴクジャクはコンゴ盆地に分布し、長い上尾筒を持ちません。
羽は工芸品に広く分布されてきたほか、主にサソリ等の毒虫や毒蛇類を好んで食べるため、益鳥として尊ばれます。
さらにこのことが転じて、邪気を払う象徴として、孔雀明王の名で仏教の信仰対象にも取り入れられました。
クルド人の信仰するヤズィード派の主神マラク・ターウースは、クジャクの姿をした天使です。
また、ギリシア神話においては女神ヘーラーの飼い鳥とされ、上尾筒の模様は、百の目を持つ巨人アルゴスからとった目玉そのものであるとする説があります。
雄の飾り羽は尾羽の様に見えますが、上尾筒(じょうびとう)という尾羽の付け根の、上側を覆う羽が変化したものであり、雌にアピールするための羽です。
褐色をした実際の尾羽はその下にあり、繁殖期が終わり上尾筒が脱落した後や、ディスプレイの最中などに観察できます。 |
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