高齢化社会
◆高齢化社会は、総人口に占めるおおむね65歳以上の老年人口が増大した社会のことです。
人類社会は、一定の環境が継続すれば、ある一定の面積に生存している人口を養っていく能力に、限界が訪れます。

そして、人口を養う能力の限界に達し、ある程度の時間が経過すれば、必ず高齢化が顕在化してきます。
高度に社会福祉制度が発達した国家にあっては、その負担に応じるため労働人口が子孫繁栄よりも、現実にある高齢化対策に追われるため、少子化が進行して、さらなる高齢化を助長していく場合が多いです。

高齢化と少子化とは必ずしも同時並行的に進むとは限りませんが、年金・医療・福祉など財政面では、両者が同時進行すると様々な問題が生じるため、少子高齢化と一括りにすることが多いです。

★日本の高齢化の現状
日本は、平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという三点において、世界一の高齢化社会といえます。
日本の少子高齢化の原因は、出生数が減り、一方で、平均寿命が延びて高齢者が増えているためです。

日本の人口構成を人口ピラミッドで見ると、第1次ベビーブームの1947年 - 1949年(昭和22 - 24年)生まれと、第2次ベビーブームの1971年 - 1974年(昭和46年 - 49年)生まれの2つの世代に膨らみがあり、出生数の減少で若い世代の裾が狭まっています。
また、第1次ベビーブームの人達が、もうすぐ高齢者の仲間入りをするため高齢化は進展します。

2005年の総人口が1億2765万人で高齢者人口2556万人だったのに対し、2020年の総人口が1億2411万人で高齢者人口が3456万人と予測されており、2005年と比べると、2020年には総人口が300万人ほどしか減らないのに対し、65歳以上の高齢者はおよそ1000万人増え、社会的負担は急増します。

総務省が発表した2010年9月15日現在の推計人口によると、65歳以上の人口は前年より46万人多い2944万人となり、総人口に占める割合は23.1%と過去最高を更新しました。

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