除夜の鐘
◆除夜の鐘(じょやのかね)は、日本仏教にて年末年始に行われる年中行事の一つです。

12月31日の除夜(大晦日の夜)の深夜0時を挟む時間帯に、寺院の梵鐘を撞(つ)くことです。

除夜の鐘は108回撞かれます。
この「108」という数の由来については次のような複数の説があります。
1. 煩悩の数
眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の六根のそれぞれに好(こう:気持ちが好い)・悪(あく:気持ちが悪い)・平(へい:どうでもよい)があって18類、この18類それぞれに浄(じょう)・染(せん:きたない)の2類があって36類、この36類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、人間の煩悩の数を表します。

2. 一年間
月の数の12、二十四節気の数の24、七十二候の数の72を足した数が108となり、1年間を表します。

3. 四苦八苦
四苦八苦を取り払うということで、4×9+8×9=108をかけたとも言われています。

作法については、鐘を撞く前には鐘に向かって合掌します。
108回のうち107回は旧年(12月31日)のうちに撞き、残りの1回を新年(1月1日)に撞きます。
ただし、静岡県富士宮市の大石寺では例外的に年明けと同時に1つ目が撞かれます。

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