豆まき
◆節分では豆を撒き、撒かれた豆を自分の年齢(数え年)の数だけ食べます。
また、自分の年の数の1つ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないという習わしがあるところもあります。

豆は「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあります。
 
寺社が邪気払いに行った豆打ちの儀式を起源とした行事であり、室町時代の書物における記載が、最も古い記載であることから、少なくとも日本では室町時代以降の風習であると考えられます。
初期においては豆は後ろの方にまくことが始まりでした。

使用する豆は、お祓いを行った炒った大豆 (炒り豆) です。
北海道・東北・北陸・南九州では 落花生をまきます(大豆よりも回収し易く、殻ごと撒くため地面に落ちても食べられる、等の利点があります)。

節分の時期になると、多くのスーパーマーケットでは節分にちなんだコーナーが設けられ、その中で福豆(ふくまめ)として売られています。
厚紙に印刷された鬼の面が豆のおまけについている事があり、父親などがそれをかぶって鬼の役を演じて豆撒きを盛り上げます。
しかし、元来は家長たる父親あるいは年男が豆を撒き鬼を追い払うものでありました。

小学校では5年生が年男・年女にあたります。
そのため、5年生が中心となって豆まきの行事を行っているところも多いです。
神社仏閣と幼稚園・保育園が連携している所では、園児が巫女や稚児として出る所もあります。
大きな神社仏閣では、節分の日に芸能人・スポーツ選手・等が来て豆をまくようなことも行なわれ、イベント化しているとも言えます。

以前は豆のほかに、米、麦、かちぐり、炭なども使用されたらしいですが、豆撒きとなったのは、五穀の中でも収穫量も多く、鬼を追い払うときにぶつかって立てる音や粒の大きさが適当だったことによります。

また炒り豆を使用するのは、節分は旧年の厄災を負って払い捨てられるものである為、撒いた豆から芽が出ては不都合であったためらしいです。

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