カエル
◆カエル(蛙)とは、脊椎動物亜門・両生綱・カエル目(無尾目)に分類される動物の総称です。
古称としてかわずなどがあります。

成体の頭は三角形で、目は上に飛び出しています。
胴体は丸っこく、尾はありません。
後肢が特に発達しており、後肢でジャンプすることで、敵から逃げたり、エサを捕まえたりします。
後肢の指の間に水掻きが発達するものが多く、これを使ってよく泳ぎます。
ほとんどの種で肋骨がありません。

前肢は人間の腕に似た形状をしていますが、ジャンプからの着地の際に身体への衝撃を和らげるのが主な役目です。
餌となる小動物に飛びついて両肢で押さえつけたり、冬眠などのために土砂を掘ったり、汚れ落としのために片肢で顔を拭いたりする動作も可能です。

アオガエル科やアマガエル科などの樹上生活をする種の多くでは指先に吸盤が発達し、その補助で細い枝などに掴まることはできますが、人間やサルのように物を片肢ないし両肢で掴み取ることはできません。

幼生は四肢がなく、ひれのついた尾をもちます。
成体とはちがう姿をしていて、俗に「オタマジャクシ(お玉杓子)」と呼ばれます。(食器のお玉杓子に似た形状から)。

オタマジャクシはえら呼吸を行い、尾を使って泳ぐため、淡水中でないと生きることができません。
オタマジャクシは変態することで、尾をもたず肺呼吸する、四肢をもった幼体(仔ガエル)となります。

水辺で生活し、陸と水中の両方で生活する種類が多いですが、ほとんど陸上だけを生活の主体にしているもの、樹上にまで進出しているものもあります。
完全に水中生活のものはそう多くありません。

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