かたつむり
◆カタツムリ(蝸牛)は、陸に棲む巻貝の通称です。
特にその中でも有肺類のうちの殻が細長くないものを言う場合が多いです。

「カタツムリ」という語は日常語であって特定の分類群を指してはおらず、生物学的な分類では多くの科にまたがるため厳密な定義はありません。
 
陸貝(陸に生息する腹足類)のうち、殻のないものを大雑把に「ナメクジ」、殻を持つものを「カタツムリ」「デンデンムシ」などと呼びます。

一般にカタツムリは蓋をもたず触角の先に目を持つ有肺類の陸貝で、中でも球型や饅頭型の殻を持つものを指すことが多く、殻に蓋をもつヤマタニシ類や細長い殻をもつキセルガイなどが、カタツムリとは呼ばれることは少ないです。

しかし前述のとおり厳密な定義がないため、殻をもつ陸貝をすべてカタツムリと呼んでも、間違いとは言えません。
日本で一般にカタツムリと呼ばれるものとしては、オナジマイマイ科やニッポンマイマイ科の種類が代表的なものです。

乾燥に弱く、移動能力が小さく、また、長距離の移動や山脈や水域を越えるのも難しいため、地域ごとに種分化が起こりやすいです。

種類は北より南の地方で多い傾向があるのは他の動物群と同様です。
日本列島に限っても、広い分布域をもっているのは畑地や人家周辺にも見られるウスカワマイマイや、外来種のオナジマイマイなどごくわずかな種で、それ以外のカタツムリは地域ごとに異なる種が生息しており、関東と関西では多くの種類が入れ替わっています。

また島などでは特に種分化が起こりやすく、南西諸島や小笠原諸島では島ごとに固有種が進化していることも多いです。

このような種分化は地球規模ではさらに顕著で、大陸間では科や属のレベルで大きく異なるのが普通です。

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